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講座
「研究生」制度
中国茶の情報をアップデートし続ける環境を
20世紀末からのここ20年ほどで、中国茶をとりまく環境は激変してきています。
生産量だけを見ても、1996年には60万トン弱であった荒茶生産量は、10年後の2006年には100万トンの大台を超え、そこからさらに急加速するように、2014年には200万トン、2021年には300万トンの大台を軽々と超えて来ています。
同時期の日本の荒茶生産量が7~8万トン前後、台湾は1.5万トン前後でほぼ横ばいから減少傾向に推移していることを考えると、驚異的な数字を示しています。
これだけの急成長を遂げていることから分かるように、中国茶の知識や情報も大きく変化してきています。
たとえば「○○という名茶の定義を知りたい」ということであれば、従来なら、多くの関係者に聞き込みをしたり、書籍で調べることによって、どうにか最大公約数のようなものを見出し、それを定義とするより他にありませんでした。
しかし、現在では、名茶のブランドは知的財産権として、原産地保護制度で守られるようになっています。
それに伴って、「標準」という文書によって、名茶は明確に文書等で産地や製法などが詳細に定義されるようになりました。
また、お茶の科学的な研究も急速に進んでおり、従来のような不明瞭な説明ではなく、明確な説明が出来ることも増えてきています。
これは中国側の茶業が急成長することにより、各地の大学などに茶学部が設置され、多くの研究者が活躍していることと無関係ではありません。
そもそも、お茶の根幹の説明である「六大分類」の定義も、中国のみならず、国際的にも国際標準化機構(ISO)などで明確に定義されるようになっています。
その定義は日本の書籍などで紹介されている、”発酵度の違いによる分類”などではなく、製法による分類と明確にされています。
このように、変化の激しい中国茶の世界をキャッチアップしていくためには、最新の情報を定期的に耳に入れていくようにするしかありません。
そのような環境を提供するのが、Teamedia Online Schoolの「研究生」制度です。
「研究生」制度とは?
Teamedia Online Schoolで実施している、以下の各種講座および単発の講座および今後開講する講座を、全てVTRでご視聴いただける制度です。
※ただし、テキストや茶葉サンプルは含みません。一部講座については有償で頒布いたします。今後開催する講座は、時間差でご覧いただけるようになります。
・中国茶基礎講座オンライン(全10回) 約2時間×10回
・標準を読む(全6回) 約2時間×6回
・中国茶研究講座・武夷岩茶編(全3回) 約2時間×3回
・中国茶研究講座・緑茶編(全2回) 約2時間×2回
・セミナー「21世紀の中国茶の20年」 約2時間
現時点で、40時間を越えるセミナーを受講いただけますが、今後もコンテンツは追加していく予定です。
Teamedia Salonへのメンバー登録もしますので、サロンメンバーのコンテンツ(講座についての質問、情報コンテンツ)も利用いただけます。
また、2023年からは3ヶ月に1回程度、中国茶に関する時事ニュースを解説する1時間程度の講座が始まりますが、こちらについてはライブでも参加いただけます。
※講座終了後、研究生の方のための30分~1時間の質疑応答の開催も予定しています。
研究生としての受講期限は原則1年間(第1期のみ最大14ヶ月間)となり、以後の継続は任意となります。
なお、第1期「研究生」の登録費用は30,000円(税込)となります。
「研究生」制度で実現できること
「研究生」として登録いただくと、常に新しい講座を、オンラインでいつでも視聴いただけるようになります。
Teamedia Online Schoolでは、毎年定番として行われている講座でも、最新の情報を取り入れて実施していますので、同一の講座を気軽に再受講することが出来るわけです。
従来、最新の情報を得るためには、再び多額の費用と時間を費やして、学び直さなければなりませんでした。
これは非常にコストのかかることでありますし、一度修了した講座を再受講するのは、あまり新鮮な気分にはならないことです。
いきおい、情報の更新というのは遅れてしまいがちでした。
「研究生」制度は、このような問題点を解決するために、低廉な費用での学び直しを出来る環境を提供します。
また、定期的に実施される、時事ニュース解説講座を受講することで、大まかな中国茶のトレンドを掴むことも出来ます。
確かな中国茶情報を押さえておきたい方には、うってつけの定額制サービスです。
登録にあたって
「研究生」登録をいただくためには、Teamedia Online Schoolで実施している「中国茶基礎講座オンライン」もしくは「標準を読む」を修了していることが条件となります。
この2つの講座では、現代の中国茶を捉える際に必要な、ベーシックな考え方をお伝えしています。
それはすなわち、
・製法による六大分類の正確な理解
・原産地保護制度や「標準」による茶の定義
・茶の製法を科学的に捉える視点
の3点です。
この部分が揃っていないと、現代の中国茶の動きを正確に把握することは少し難しいと感じますし、「研究生」制度で提供している情報を活かしきれないと考えます。
そのような理由から、上記の講座を修了した方のみご登録いただけます。
第1期生の登録につきましては、以下のページよりご案内をご覧ください。