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講座
セミナー「標準を読む2023」
2017年に開始し、大反響をいただいたセミナー「標準」を読む。
それまで日本の中国茶シーンであまり採りあげられてこなかった、中国で進められているお茶の公的な定義を定めた「標準(日本語では「規格」の意)」を詳しく紹介。
曖昧な定義で話されがちだった中国茶について、一つの明確な根拠を提示しました。
あれから、約6年が経過し、日進月歩の中国茶の世界では、新たな「標準」の制定や、既存の「標準」の改訂や増補なども数多く行われています。また、「標準」制度自体にも、大きな転換が行われました。
また、2023年3月には国際標準化機構(ISO)にて、国際規格『茶-茶類の分類』が公布され、六大分類が国際的に通用する茶類の常識となりました。
これらの変化をキャッチアップするものとして、最新版の標準の動向をお伝えするセミナー「標準を読む2023」シリーズを開催いたします。
「標準を読む2023」では、中国の「標準」やISOの「国際規格」をベースとし、さらにお茶の科学的な見方を加えた内容として実施します。
大まかな概論のお話+茶類ごとの標準についてのお話の全6回で構成されます。
講座は全てオンラインで実施し、教材としてテキストと参考資料集の冊子と毎回1種類飲むお茶のサンプルを事前にお届けします。
録画済の講座をご覧いただくことができますので、何度も復習いただくことができます(受講期限1年間)。
「標準」とは?
中国語の「標準」は、日本では「規格」ほどの意味です。
中国では市場管理の観点から、さまざまな事柄が「標準」で定められています。
お茶も例外では無く、特に”ホンモノ”と”ニセモノ”を区分する観点から、何をもってそのお茶とするかの定義や規格、品質条件などが指定されていたりします。
1998年頃から、著名な名茶にはこうした「標準」が整備されると共に、それを根拠にした地理的表示(GI)制度が普及してきています。
なお、「標準」は公的文書であるため、法律文書のような紋切り型の記述をされています。
それを分かりやすく読み解いていくのが、セミナー「標準を読む」です。
全6回のプログラム
タイトル | テーマ |
第1回「新たな標準制度と六大分類」 | 最新の中国のお茶の標準制度について解説するとともに、六大分類の正確な定義を見ていきます。 「標準」が中国のお茶を語る上で欠かせないものになっていることが、理解できる回です。ISO国際規格との関係性も解説します。 |
第2回「緑茶の標準」 | 基本となる茶類であり、中国でもっとも生産量・消費量の多い、緑茶の定義について、標準を基に解説します。 解説している茶:龍井茶/西湖龍井茶、洞庭山碧螺春茶、黄山毛峰茶、安吉白茶、六安瓜片茶、太平猴魁茶、信陽毛尖茶、蒙頂山茶 ほか。 |
第3回「紅茶の標準」 | 中国で最近大ブームとなっている紅茶の定義について、標準を基に解説します。 解説している茶:祁門紅茶、雲南紅茶、九曲紅梅茶、英徳紅茶、金駿眉、駿眉紅茶、正山小種、武夷紅茶 ほか。 |
第4回「白茶、黄茶とジャスミン茶の標準」 | 情報の乏しい白茶と黄茶、そしてジャスミン茶の定義について、標準を基に解説します。 解説している茶(予定):福鼎白茶、政和白茶、蒙頂黄芽、岳陽黄茶(君山銀針、北港毛尖)、霍山黄芽、福州茉莉花茶 ほか。 |
第5回「烏龍茶の標準」 | 日本でも人気の烏龍茶の定義について、標準を基に解説します。 解説している茶(予定):武夷岩茶、安渓鉄観音、鳳凰単叢茶、台式烏龍茶、白芽奇蘭、佛手、黄金桂、肉桂、水仙 ほか。 |
第6回「黒茶と茶芸の標準」 | あやふやな理解になっていることも多い黒茶の定義について、標準を基に解説します。また、近年、標準化が進んでいる茶芸の標準もご紹介します。 解説している茶(予定):普洱茶、六堡茶、安化黒茶(茯茶、花巻茶など)、雅安蔵茶ほか。 |
中国茶の基礎的な内容と幅広いお茶を飲むことについては、「中国茶基礎講座オンライン」にて学習いただければと思います。
講座の録画VTRは受講生の方にご案内するURLから、インターネット接続環境があれば、次回の講座が開催されるまで、いつでもご視聴いただけます(Vimeoを使用。YouTubeのような操作画面です)。
これにより、いつでも受講が可能になるほか、受講済の方の復習も可能となり、より学びやすい講座となっています。
お申し込み方法・受講料について
今回の「標準を読む2023」では、全6回分のテキスト、毎回試飲いただくサンプル茶葉1種(約5g)×6回分をセットにし、スターターキットの形で受講前にお届けします。
テキストは、レジュメ編(約80ページ)と参考資料編(約400ページを3冊程度に分冊予定)で構成され、1kgを超える重さがあるため、日本郵便のゆうパックで配送します。
受講をご希望の方は、お早めにスターターキットをTeamedia Online Storeにてお買い求めください。
費用は33,000円(税・送料込)となります。