失敗しない中国茶教室・講座の選び方ー5つのポイント

これから中国茶を本格的に学んでみたい、と考えている方もいらっしゃると思います。
具体的にどこの教室で受講するかを検討する際、「どのような基準で選べば良いか分からない」という方もいらっしゃるようです。
そこで、今回は教室や講座を選ぶ際に、意識しておきたい5つのポイントについて紹介します。
1. 目的(ゴール)を明確にする
何かを学ぶために最初に考えるべきことは、「目的(ゴール)」です。
電車やバスに乗るときに「どこへ向かうのか?」を考えずに乗車する人はいないと思います。
しかし、教室選びの際に「評判が良さそう」「SNSで掲載されている写真が良さそう」など、「雰囲気」で決めてしまう方もいらっしゃるようです。
もっとも、初めての分野というのは文字通り、「右も左も分からない」状態です。
最初はどこへ向かっていいのかすら分からない、ということはよくあるでしょう。
そこで、一つの参考になる考え方として、まずは、自分が以下のどちらのタイプかを見極めます。
趣味・体験派
「美味しいお茶を飲んで癒やされたい」
「お茶の時間を楽しみたい」
「茶人の醸しだす雰囲気を味わいたい」
この場合は、茶藝のパフォーマンスや、お菓子とのペアリング、サロンの雰囲気を重視している教室が向いています。
体系的な知識を得るというよりは、その空間と時間を楽しむというスタイルの教室の方が、しっくりくるかもしれません。
知識・資格派
「歴史や製法を深く知りたい」
「数多くの情報から正しいものを見極める目を養いたい」
「将来仕事に活かしたい」
この場合は、体系的なカリキュラムがあり、論理的に解説してくれる教室が向いています。
仕事に活かすという点ですと、修了証や資格(茶藝師、評茶員など)の発行に対応している講座が適しているかもしれません。
2. 「実技」と「座学」のバランス
ひとことで中国茶教室と言っても、教室によって、レッスンの比重が大きく異なります。
大きく分けると以下の通りです。
実技重視
蓋碗や茶壺を使ってお茶を淹れる練習がメイン。
自分で淹れるスキルを磨きたい人向け。
茶藝師資格を保有している方などが主宰する教室は、このタイプになりがちです。
座学・テイスティング重視
産地や製法の講義、複数の茶葉の飲み比べがメイン。
味の違いを見極める「鑑定能力」を高めたい人向け。
評茶員・評茶師資格を保有している方などが主宰する教室は、このタイプになりがちです。
チェック項目: 1回のレッスンで何種類の茶葉を試飲できるか、自分で淹れる時間はどれくらいあるかを確認しましょう。
3. 使用される「茶葉」のクオリティと幅
中国茶は有名なお茶の銘柄だけでも2000種類以上あるとされます。
さらにそれぞれのお茶について、細かな製法・品種・産地・グレードの違いがあります。
これらを掛け合わせた数は、まさに膨大な数となります。
よって、全てのお茶を完璧に網羅するということは不可能になりますので、「狭く深く学ぶ」か「広く浅く学ぶ」かの選択があります。
特定の地域に強い
「岩茶専門店」や「台湾茶中心」など、特定のジャンルを深掘りする教室。
それぞれの茶葉について仕入ルートを有し、頻繁に産地に赴いている専門店の方が主宰するケースです。
非常に詳しくそのお茶のことを学べますが、専門用語や地理などの基礎知識が無いと、分かりづらいと感じることもあるでしょう。
網羅的
六大茶類をバランスよく学べる教室。
初めての方を教えるのに比較的特化しているため、説明などが分かりやすい反面、突っ込んだ内容は講師自体が知らないケースもあります。
もっとも、初心者の方は、まず「幅広く学べる」ところから入り、自分の好みを知るのがおすすめです。
また、茶葉のクオリティの高さは、費用にそのまま直結します。
低品質なお茶では、そのお茶本来の良さが分からない、ということもあります。
高品質なお茶は、そのお茶本来の魅力は存分に味わえますが、続けることが難しくなってしまう面もあります。
初心者の方には、メリハリとバランスの取れた講座を選択する方が良いでしょう。
4. 継続しやすい受講スタイル
学習というのは、続けられることが非常に大切です。
無理なく続けられるのかも一つの要素になりますが、近年はオンラインレッスンも出てきています。
双方にメリットデメリットがあります。
対面レッスン
実際に目の前でお茶を淹れてもらえるため、香りや味、茶葉の触り心地を直接体験できるのが最大のメリットです。
講師の細かな所作も学べますし、また一緒に学ぶ人たちとの繋がりができることもメリットです。
一方、デメリットとしては時間と場所の物理的な拘束があることです。
受講料についても、会場代の他にお茶請け代金等々のコストが掛かってきます。
また、少人数で空間をシェアするので、講師や他の受講者との相性も大きく満足度を左右します。
オンラインレッスン
人間関係の煩わしさもなく、自宅でリラックスして受講可能です。VTRが提供される場合は、何度も見返すことも可能です。
最近では「茶葉サンプルが事前に自宅に届く」スタイルの講座が増えており、地方在住の方にも人気です。
近隣の講師ではなく、全国的な著名講師あるいは現地の専門家から教えてもらえるのもメリットです。
一方、最大のデメリットは、講師と同じ液体を口にできないことです。
「この香りが『蘭のような香り』ですよ」と言われても、自分の淹れ方が失敗していると、本来の正解を知ることができません。
5. 講師のバックグラウンドと相性
中国茶に関する情報は、日本国内で得られるものには限界があります。
講師が中国や台湾などの現地で学んでいるか、どのような資格(中国政府公認の「茶藝師」「評茶員」など)を持っているかは、知識の正確さを判断する一つの目安になります。
日頃から発信されている情報からも、バックグラウンドの専門性や正確性は、にじみ出てくるものです。
講師との相性に関しては、先生の教え方やクラスの雰囲気が自分に合うかどうか、まずは1回完結のワークショップや体験会に参加してみるのが一番確実です。
一カ所で全てを学ぶことは不可能。組み合わせも要検討
中国茶はお茶の銘柄の種類が多いだけではなく、それぞれの銘柄ごとに底知れない深さがある飲み物です。
また、お茶の淹れ方は、それぞれの好みもありますので、人の数だけ正解があるといっても過言ではありません。
そういう性質のものなので、一人の先生のところで全てを勉強するというのは、基本的には不可能だと思います。
手順としては、大まかな内容を掴むための入門的な講座に参加し、その後、気になったものをさらに掘り下げる講座に参加する、という流れになるかと思います。
他のお茶の世界ですと、「一人の先生に習ったら、他には行かない」というのが、不文律になっているというものもあるようです。
しかし、中国茶はその幅広さゆえに、多くの先生が必要になるジャンルです。
このように考えていただくと、教室選びも少し気が楽になるかも知れません。
なお、当スクールで実施している、「中国茶基礎講座」「台湾茶基礎講座」は、まさに最初の基準を作るのに適した幅広い講座です。
茶葉教材についても、スペシャルなものから一般的な価格で楽しめるものまで、幅広く取り揃え、実際にお茶を購入する際の基準となるようにしています。
内容も、その後の専門知識を積み重ねられるよう、現地の「標準(規格)」などをベースに説明していますので、その後のステップアップにも繋がると思います。
これから中国茶・台湾茶を「しっかりと学びたい」「正しい知識を身につけておきたい」という方に自信を持ってお薦めできる講座です。

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